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子どもの矯正歯科コラム
歯列矯正の学校生活への影響は?【給食や体育の時間の悩みを解決】
最近では早ければ小学生の頃から矯正治療を始める子が多く、周りで矯正治療中をしているお友達も徐々に増えてきているのではないでしょうか。
ただお子様の歯列矯正を検討される際、
学校生活に支障がないか心配になる保護者の方も多いと思います。
実際に装置の管理はある程度必要となりますが、気を付ける点さえおさえておけばそれほど大変ではありません。
学生のうちに矯正治療を検討している保護者様向けに学校生活でどのような時に気を付けるとよいのか、また学校側へどのように伝えたら良いかなどを順番に解説していきます。
【目次】
1.矯正の学校生活への影響は?発音は困らない?

矯正治療中は学校生活において少なからず影響が出ることがあります。
どういった場合に影響が出る可能性があるかを事前に知っておき、矯正治療中も上手に学校生活を送りましょう。
矯正治療の影響がある場面として、主にこの4つが挙げられます。
- 授業中や会話
- 給食など食事
- 体育
- 音楽
【授業中/会話】
お子様の矯正治療はマウスピース矯正や床矯正、固定式装置による矯正などいろんな種類があります。
それぞれ多種多様な特徴がありますが、
ほとんどが『発音しにくい』という症状が生じることがあります。
これはお口の中に異物が入ることで舌がうまく動かせないことが原因です。
しかし、使用し始めて1〜2週間もしないうちに慣れてきて通常と遜色なく発音できるようになることがほとんどです。
特に小学生の場合は適応能力が高く、苦労することは少ない印象です。
また、矯正治療を始めたことが恥ずかしいと感じる子もいるかもしれません。
特にコンプレックスを強く持っている子であれば尚更です。
しかし、お友達にも矯正治療中でしゃべりづらいということを知ってもらうことで、授業中やおしゃべりするときにも気にせず学校生活を送ることができると考えます。授業中にみんなの前で発言するようなときに恥ずかしい思いをしないためにも、みんなに知ってもらうことはとても大切です。もちろん先生にも協力してもらうことは言うまでもありません。
2.気を付けるべきポイント(給食編)

矯正治療中の学校生活で給食のときが一番気を使う時かもしれませんね。
〜装置によって対応が異なる点〜
【取り外し式の装置の場合】
装置を外したら専用の容器に入れて保管しておきましょう。可能であれば軽く流水下で洗ってから清潔な状態で保管しておくと良いでしょう。
衛生的な面や紛失・破損を防ぐため、決してティッシュにくるんだり、直接どこかに置いたりすることはやめましょう。
【固定式装置の場合】
装置の取り外しができないため、そのまま食事を摂ってもらいます。
装置によっては食事の制限が多少ある場合がありますので、歯科医師や歯科衛生士さんの指示に従って食事を摂りましょう。特に硬いものや粘着性の強い食べ物は装置に負担がかからないように注意します。
〜共通する点〜
矯正治療中のため歯に痛みが出ていることもあるかもしれません。
痛いところは避けるようにすることはもちろん、できるだけ細かくして小さくしたり、水分と一緒に摂ることでやわらかくしたりするなど工夫をして食事を摂りましょう。
また、食事の後はしっかり歯磨きをして清潔な状態を保ちましょう。
普段以上に意識をしてしっかり時間を使って歯磨きをすることが大切です。特に固定式の装置を使用している場合は歯磨きも難しいため、コツをしっかりと聞いて実践するように頑張ってみましょう。
歯科衛生士さんの指導をきちんと守っていれば、矯正治療によって虫歯になることはまずありませんので安心してください。
3.気を付けるべきポイント(体育/部活動編)
体育の授業や部活動でも種類によっては矯正装置に関して注意を払いましょう。

【コンタクトのあるスポーツ】
コンタクトスポーツは特に注意が必要です。
サッカーやバスケットボール、格闘技など人同士の接触がある場合には装置によって怪我をするリスクを伴うためです。
①取り外し式の場合
(マウスピース矯正)
怪我のリスクはありません。むしろ歯を守る役割を果たしますので安全です。
一方で歯を完全に覆ってしまうので装着したままスポーツドリンクを飲んだり、飲んだ後にそのままマウスピースをつけたりする行為は、虫歯のリスクの観点からかなり危険です。
マウスピースを装着しながらスポーツをする場合は、可能な限り水やお茶などで上手に水分補給しましょう。
(金属を使用している取り外し式の装置)
装置の形態によっては怪我につながることがありますので注意してください。
装置にもよりますが、こういった装置は運動時には装着しないタイプが多いかと思います。必ず歯科医師の指示に従って使用してください。
②固定式の場合
固定式の場合はもちろん取り外すことができませんので、十分に注意をしながら運動をする必要があります。
授業や部活動を休む必要は全くありませんが、装置の部分で人と接触するといつも以上に頬の粘膜が傷つくリスクがあります。
経験上は装置にあたって怪我をすることはほとんどありませんが、どうしても激しくコンタクトする頻度が高く不安な場合はスポーツマウスピースの作製など工夫が必要になります。

【吹奏楽部など音楽関係】
矯正装置によっては発音がしづらくなるため、発声が必要な場合は慣れるまで苦労することがあるかもしれません。
中でもトラブルが多いのはお口を使って吹く楽器です。
トランペット、トロンボーン、フルートなどこれらに代表される楽器は、矯正装置と干渉してしまい演奏に支障をきたす可能性があります。
また、口内炎が痛くて吹くのが嫌になったり、歯が動いているために楽器が歯にあたるのが痛くて吹けないという話はよく聞きます。
ただし、矯正治療をしているから吹奏楽部への入部や続けることが難しいということはありません。調整した直後は数日痛みがあったり、口内炎によってパフォーマンスが低下することはあるかもしれません。これも矯正治療に慣れてくることで適応できるレベルだと考えています。
【関連記事】子供の歯並びは遺伝じゃない!?〜歯並びを良くする生活習慣5選〜
4.学校の先生やお友達への伝え方

担任の先生には必ず矯正治療中である旨を伝えておくべきです。
学校の先生には連絡帳や面談の際にでも保護者様より伝えるようにしてください。
目立たない矯正装置であれば気づいてもらえる可能性は低く、矯正装置も多くの種類があるため必ず詳細も含めて報告は必要です。
【連絡帳などで伝えること】
- 治療をしている歯科医院名
- 矯正装置の種類
- 運動や食事の際の対応
- 発音や会話などに支障が出る可能性があること
- 矯正治療に関する持ち物
何かトラブルが生じた場合に学校の先生に状況がわかるように詳細を伝えておくことが大切です。
矯正治療中であることは簡単にでも良いので、お友達には本人の口から伝えられるようにしておくことをオススメします。
『歯をキレイにする装置をつけている』など簡単な言葉で良いのでお友達にも理解をしてもらうことで、矯正治療を楽しく続けることができます。
もし『恥ずかしいからあまり言いたくない』など本人から伝えるのが難しい場合は、その旨も担任の先生には理解してもらう必要はあるかもしれません。
5.まとめ
矯正治療を始める前は学校生活での矯正器具の管理が不安な方も多いと思います。
もちろん高額な費用を出して行う治療なので、絶対に失敗したくない思いもあるでしょう。
特にマウスピース矯正など取り外しの可能な装置は、取り外せる分治療の効果が得られないことも多いため注意が必要です。
周りのお友達にも矯正治療をしている子はいると思いますので、情報を共有しながら協力して矯正治療をすすめましょう。
矯正治療によって学校生活で苦労する場面はあるかもしれません。しかし、小学生〜高校生の間は適応能力も高く、途中で断念することはほとんどないように思います。
矯正治療を上手にすすめるためには保護者様の理解はもちろん、学校の先生やお友達など周囲の理解を得ることが成功の秘訣です。
学生のうちに矯正治療をして後悔するようなことはないと思います。
綺麗な歯並びや見た目を手にいれることで、必ず人生に良い影響はもたらしてくれるでしょう。ぜひ矯正治療を楽しみながら、最高の笑顔を手に入れてください。
監修者情報

兵庫県尼崎市の歯医者
しげた歯科・矯正歯科
矯正医:重田 南
2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業
2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了
2017年 日本矯正歯科学会認定医取得

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