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【矯正医に聞いた】10代で歯列矯正は遅い?始めるベストタイミングとは

 

お子様が大きくなり『前歯が気になる』とコンプレックスを抱えている

『うちの子の歯並びが気になってきたけど、もう中学生だし始めるのは遅いかな?』

このような悩みをお持ちの方、まだあきらめなくて大丈夫です。

お子様の矯正治療はまだまだ間に合うかもしれません。

むしろ今の時期が最適なタイミングである可能性もあります。

こちらの記事では、

矯正治療のベストタイミング10代のうちに矯正治療するべきかについて詳しく解説をしていきます。

【目次】

  1. 10代で矯正治療は遅い?
  2. 矯正治療を始めるベストタイミングとは
  3. よくあるコンプレックスとなる歯並び
  4. 10代で矯正治療をする6つの効果
  5. まとめ

 

1.10代で矯正治療は遅い?

 

小児矯正は大きく分けて小児矯正(Ⅰ期治療)成人矯正(Ⅱ期治療)に分かれます。

  • 小児矯正は混合歯列期と言って乳歯と永久歯が混在している時期(およそ6歳〜12歳まで)

  • 成人矯正は永久歯列期(およそ13歳〜)

成長度合いによりますが、10歳〜12歳であれば小児矯正を始めることができる場合もあります。

小児矯正は成長に伴う顎の成長や生え替わりを利用して矯正治療を行います。そのため、各々の顎の成長度合いや生え替わりの早い遅いによって数年単位で矯正治療のタイミングは異なります。

小児矯正の時期を過ぎており、中学生を迎えている場合は直接成人矯正に進むことになります。

成人矯正とは言っても中学生や高校生から始めることができ、この時期に始めるメリットもたくさんあります。

 

ここで注意が必要なのは

  • 『受け口』
    下の顎が上の顎より前に出ていて、逆転している噛み合わせ
  • 『重度の歯並び不正』
    前歯が全く噛んでいなかったり、歯の傾斜が強く重度の歯並び不正の状態

の場合です。

特に受け口に関しては幼児期(6歳以下)から矯正治療を開始することもあり、適切な時期はかなり早い時期になります。

もし10代でこの二つに該当しそうな場合は、なるべく早く矯正治療のご相談に行って検査をしてもらうことをオススメします。

 

 

2.矯正治療を始めるベストなタイミングとは

『矯正治療をいつから始めたら良いの?』というご相談をよく受けます。

矯正治療の経験がある人を対象としたある統計によると、矯正治療を始めた時期として一番多いのは

『10代』で”全体の約40%”にものぼります。

なぜ10代に矯正治療をする人が多いのでしょうか?それには以下のような要因があげられます。

  • 永久歯が全部生えそろう時期で将来の歯並びがイメージしやすくなる
  • お子様自身が自分の歯並びによりコンプレックスを感じ始める
  • 大学進学や就職活動の前に歯並びをきれいにしておきたい
  • 小学生低学年の頃は、まだ矯正治療がうまくできるか心配

SNSが普及してきた近年では特に矯正治療に関しての情報が浸透し、矯正治療はより身近なものとなりました。

そのためお子様の頃から矯正治療を受けられる割合は年々増加しているように感じます。10代までに矯正治療を受ける割合は、今後も増加傾向にあるのではないかと推測します。

タイミングを考える上で重要なこと】

  • 習い事や部活動で忙しい
  • 受験を控えている
  • 兄弟姉妹との兼ね合い

ベストなタイミングは生活環境によっても異なると言わざるを得ないでしょう。

前提として幼少期(保育園や幼稚園の段階)から定期検診に通い、歯並びを定期的に観察しといてもらうことは非常に大切になります。

その上で生活環境を考慮し、先生と相談したうえでベストなタイミングを検討すると良いでしょう。

【関連記事】小児矯正は医療費控除の対象に?1分でわかる申請方法

 

3.よくあるコンプレックスとなる歯並び

人それぞれ全く同じ歯並びはなく、みなさんいろんな要因でコンプレックスを抱えています。

特に歯並びは対面で会話するときの印象としてとても重要なパーツの一部です。歯並びが綺麗であることで清潔感を与えたり、自然と笑顔が美しくなることで明るい社交的な印象も与えることができます。

では、コンプレックスとなる歯並びにはどのような種類のものがあるでしょうか?

いわゆる不正咬合と言われる歯並びを大きく6つに分類しました。

①ガタガタ【叢生】

いわゆる『歯並びが悪い』という状態で、歯がうまく並び切っておらずにガタガタになっている状態です。

②出っ歯【上顎前突】

特に上の前歯が出ていることを示し、笑うと前歯が目立つため審美障害が生じる状態です。

③すきっ歯【空隙歯列】

歯のすき間が空いている状態で、審美障害とともに発音障害が生じることが多い状態です。

④受け口【下顎前突】

下の顎が出ている状態を示し、『しゃくれている』とも表現されることがあります。

⑤歯茎が出る【ガミースマイル】

特に笑ったときに歯茎まで見えてしまう状態で、見た目の歯の並びは綺麗だとしてもコンプレックスになりやすい状態です。

 

このような歯並びからコンプレックスを抱える場合も多く、小学生の頃からコンプレックスを持つ子は多いように感じます。特に周りの子たちが矯正治療を始めていると歯並びを治したい気持ちが強くなり、よりコンプレックスを感じるようになります。

もちろん歯並びが全てではありませんが、『体の一部のうち子どものうちから治すことができる部分』と考えることもできます。歯並びは見た目のことだけでなく、噛み合わせを良くすることで体のバランスを整えたり健康を維持したりすることが実現できます。

プロのスポーツ選手や長生きしている方に歯並びが極端に悪い方が少ないと思いませんか?このようなことから歯並びは様々なことに影響することがおわかりいただけるでしょう。【関連記事】こどもの歯並びは遺伝じゃない?歯並びを良くする生活習慣5選】

4.10代で矯正治療をする6つの効果

 

10代のうちに矯正治療をすることには様々なメリットがあります。

ただ単に歯並びが良くなるという効果だけではないことは非常に着目すべき点だと思います。

では、どのようなメリットがあるのでしょうか。

①顎の成長を利用することができる

顎の成長過程であることから、顎の成長をコントロールして歯並びを改善することができます。

顎の成長に関しては成長のピーク時期がそれぞれ異なることから、それに合わせて矯正治療を行うことが必要となります。そのため、適齢期はそれぞれ違うということになります。

 

②歯が動きやすい

永久歯は萌出してきてまだ数年の歯ばかりですから、まだその位置に強く固定されていません。

たとえば、植えたばかりの木であればまだそこまで根を強くはっていませんが、何十年も同じ位置にある木は根が非常にしっかりとしています。歯も似たような性質がありますので、若い子の方が比較的歯が動きやすく治療期間も短くて済むことが多いです。

 

③歯肉退縮が生じにくい

10代の方は30代以上の方と比較すると歯を動かした際に歯肉退縮を生じる確率が低いと言えます。細胞の代謝サイクルが良好であることや、まだ歯周病などに罹患していないことで歯肉の状態もきれいに保つ力があるためです。

 

④後戻りしにくい

まだ歯がその位置に長く根付いていないため、元に戻ろうとする力もありつつ環境の変化に対応する力も備えています。そのため10代の頃に矯正治療をしている場合は矯正治療後の後戻りは比較的生じにくいと言われています。

 

⑤早いうちにコンプレックスを解消することで自信がつく

コンプレックスを中学生や高校生の時期に解消することで自信がつき、笑顔の数が増えるだけでなくより社交的になるといった好影響をもたらすことができると考えています。

 

⑥定期検診に通う習慣が身に付く

矯正治療中は定期検診に通うことが必ず必要です。

子どもの頃から歯医者さんに通院する習慣がある方は、20代になっても定期検診に通院する割合が高いという傾向があります。

歯並びが良くなった上でさらに検診にいく習慣があるため、歯の寿命は非常に長くなります。それにより体の寿命にも良い影響を与えることは言うまでもないでしょう。

 

 

5.まとめ

結論として、

10代からの矯正治療は決して遅くありません。

それぞれ適齢期が違いますので、10代がベストなタイミングである可能性も高いと言えるでしょう。

ただし、『適齢期がいつか?』に関しては一般の方では判断が難しく、歯科医師に尋ねるのが一番良いと考えます。

そのためにも早い時期から定期検診に通いながら、矯正治療に特化している歯医者さんで見解を聞いておくことはとても大切です。

『10代』は、矯正治療を始めるのに「遅い」のではなく、むしろ矯正治療が一般的に行われる時期です。

遅くなってしまったと思わず、気になったらすぐに相談に行くことが重要です。ぜひ同じような悩みを抱えていらっしゃる方は矯正治療のご相談に行ってみてくださいね。

 

監修者情報

2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業

2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了

2017年 日本矯正歯科学会認定医取得

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