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大人の矯正歯科コラム
歯列矯正の費用の相場は?実は必要な8つの追加費用

矯正治療を検討するときに最も気になるものの一つが ”治療費用” ではないでしょうか。
歯列矯正費用は高額な治療費であるため、可能ならばできる限りコストを抑えたいものです。
ホームページやSNSで費用が掲載されていますが実際の費用の詳細となるとわかりにくいものが多く、直接カウンセリングにいっても全て理解するのは難しいケースがあります。
そこで今回は『歯列矯正の治療費の相場』と『最終的に必要な治療費の内訳』を解説していきます。
【目次】
- 歯列矯正の費用の相場
- 実は必要!?8つの追加費用とは?
- まとめ
1.歯列矯正の費用の相場は?

歯列矯正はまず大きく分けて
- 全体矯正
- 部分矯正
の二つに分類されます。
どちらを選択するかは自分の理想の歯並びによっても異なるでしょう。また、部分矯正は歯並びによってはできないこともありますので、部分矯正を希望される方は歯科医師にご相談してみてください。
また、矯正治療を行う装置によっても
- ラビアル矯正(表側のワイヤー)
- リンガル矯正(裏側のワイヤー)
- マウスピース矯正
の3つに分類され、それぞれ費用の相場が異なります。
では装置別で費用を見ていきましょう。
①ラビアル矯正

全体矯正であれば60万〜120万円、部分矯正であれば30万円〜60万円です。
ワイヤー矯正の中でも最も一般的な治療法で比較的費用を抑えて治療を行うことができますが、表側に装置をつけるため目立ってしまうことが最大のデメリットです。
②リンガル矯正

全体矯正であれば100万〜180万円、部分矯正であれば50万円〜100万円です。
リンガル矯正の場合は手技も複雑で装置もオーダーメイド仕様になるため、費用が少し高くなります。
一方で裏側に装置をつけるため気づかれにくく、見た目が良いというメリットがあります。
また、ハーフリンガルといって上の歯だけ裏側、下の歯は表側という選択肢をご用意されている歯科医院も多くあります。
③マウスピース矯正

全体矯正であれば50万円〜120万円、部分矯正であれば10万円〜50万円です。
マウスピース矯正は近年では格安マウスピースも多数あり、相場のブレはもう少しあるかもしれません。
装置を取り外しできることが最大のメリットで、矯正専門の先生がいなくても多くの歯科医院で取り扱いがあります。
以上に列挙した歯列矯正の費用というと『一般的に表記されている矯正治療の基本料金』のことで、治療開始時に支払うまとまった金額のことです。
この治療代の中に何が含まれていて、何が含まれていないかがとても重要です。
含まれていない費用の中でも『調整料』は通院毎にかかる費用ですので、合計するとかなり高額になる可能性がありますので必ずチェックしてください。
2.実は必要な8つの追加費用

矯正治療を実際進めていくと、『思っていたよりお金がかかる』『毎回の費用が結構負担になる』といったお声はよく耳にします。
なぜこんなに複雑な料金設定なのかというと、矯正治療は人それぞれ使用する装置が異なったり、必要な処置も異なることが多いため、治療費を一律にするのが難しいためです。
では、実際に何に追加の費用がかかっているのか解説していきます。
①相談、カウンセリング
矯正治療の相談費用がかかる場合があります。
最近では相談料を無料として行なっているところが大半ですが、歯科医院によっては料金がかかります。
②検査・診断
検査とは、お口の中の写真、お顔の写真、レントゲンなどの資料をとることです。
その資料を元に、骨格や歯の傾きなどどの部分に異常があるかを数値化して診断していきます。
この検査・診断には多くの時間が必要であり、特に診断には矯正の専門的な知識がないとできません。
検査・診断費用は0円〜66,000円ぐらいが相場でしょうか。
通常の検査・診断をしているのであれば0円でできるようなものではありませんので、治療費がその分高く設定されているなど何か理由があるかもしれませんので注意が必要です。
矯正治療は検査・診断の段階で治療方針がほぼ確定しますので一番大切で重要な過程と言えます。
納得がいくまでしっかりと自分に合った治療計画を先生と相談しましょう。
③調整料
毎回の通院時にかかる調整費用で相場は3,300円〜5,500円程度であることが多いです。
例えば2年間毎月通うとすると、合計で8万円〜14万円程度かかりますのでかなりの費用となり注意が必要です。
また調整費用が0円となっており、元々矯正治療費に含まれていることもあります。その場合は治療開始時に費用が確定しますので治療回数を気にせず安心して治療を進めることができますが、初期費用が多いため最初の負担が大きいというデメリットもあります。
私の歯科医院でもトータルフィー制度を採用しており、最初に全ての費用をいただき追加費用はなしという形で矯正治療を進めています。この制度をとっている理由は、装置が新しくなるたびに追加費用をいただいたり、なかなか矯正治療が終わらずに調整費で追加費用がかさんだりするということを避けるためです。
一見、矯正費用が安く見えても最終的な矯正治療費用の合計が高いということはよくあります。必ず調整料に関しては詳しくカウンセリング時にお聞きになられることをオススメします。
④抜歯
矯正治療に関する抜歯は保険が効きません。
そのため自費診療で各医院が定めた抜歯費用で抜歯をしてもらう形となります。
抜歯費用に関してはかなり幅がありますが、5,000円〜10,000円程度のところが多いでしょうか。
⑤矯正中の装置
矯正治療中の装置毎に費用を定めている歯科医院なら新しい装置に変わった場合は別途費用がかかってきます。
成人矯正で近年多いのはアンカースクリュー(TADs)という装置が別途に設定する場合が多くみられます。
特に小児矯正の場合は成長とともに装置を選択するケースもあり、使用する装置を事前に全て確定することは難しいことがあります。想定より装置代に費用がかかる可能性があることは覚えておきましょう。
⑥メインテナンス
矯正治療中は虫歯や歯周病などのメインテナンスも必ずしてもらいましょう。矯正専門の歯科医院ではメインテナンスをしていないところもありますが、可能であれば矯正も一般歯科もやっているところで矯正治療をすべきだと思います。もし矯正とメインテナンスを別のところでするとなると、虫歯などの治療の際にスムーズに進まないことがありますので注意が必要です。
メインテナンス費用は歯科医院によって3,000円〜10,000円程度まで幅があります。
⑦保定装置
矯正治療後の保定装置のことをリテーナーと呼び、きれいな歯並びを維持するための装置です。
リテーナーには固定式や取り外し式など様々なものがあり、相場は10,000円〜50,000円程度です。
紛失や破損の場合は再作製が必要で、費用も発生しますので注意しましょう。
⑧保定観察
矯正治療終了後に歯並びが変化していないかを観察する期間があり、相場は1回につき2,000円〜3,000円程度です。
数ヶ月〜1年に1回程度の頻度で観察を行うことが多いです。
いつまで続くかは元の歯並びなどに応じて先生の判断となります。
3.まとめ
矯正治療費用にはこのように様々な費用が含まれ、歯並びによって必要なことが違うため費用が複雑になりやすいということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
地域によりますが最終的には費用はだいたいどこも同じくらいになることが多く、費用設定が安い場合にはそれなりに理由があると考えます。ほとんどの歯科医院においては設定された値段相応の治療が受けられると考えて差し支えないでしょう。
治療費用を安く抑えることも大切ですが、安価で矯正治療をして本当に100%満足できる治療を受けられるかは疑問が残ります。満足感を得るためには先生との相性や、先生への信頼度が強く関連しているとも考えます。
ぜひ値段だけではなく、他の判断基準を大切にして歯医者さん選びをしてみてくださいね。
監修者情報

兵庫県尼崎市の歯医者
しげた歯科・矯正歯科
矯正医:重田 南
2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業
2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了
2017年 日本矯正歯科学会認定医取得


