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小児矯正の流れと費用〜わかりやすく料金解説~

「費用は全部でいくらかな?」

「何か追加費用はあるのだろうか?」

矯正治療を考えている方は、このような不安から決めきれないことも多いかと思います。

今回は、小児矯正をどこの歯医者でしたらいいか悩んでいる方々に向けてまとめました。

小児矯正の簡単な流れとそれぞれの費用について当院の情報を元に説明していきます。

【目次】

  1. 小児矯正の流れ
  2. 小児矯正の費用〜わかりやすく料金解説〜
  3. まとめ

 

1)小児矯正の流れ【タイミングと期間】

 

こどもの矯正治療は大きく分けてⅠ期治療とⅡ期治療に分かれます。症例によっては早期の治療として咬合誘導を行うこともあります。

 

①咬合誘導(〜6歳)

主に、永久歯が生え始めるまでの乳歯列期に行います。

a)歯並びに影響を及ぼす、舌を前に出す癖(舌突出癖)や指しゃぶり(吸指癖)、お口がぽかんとあいている(口呼吸)などの悪い癖(悪習癖)がある場合に、口腔筋機能療法と呼ばれる舌や口唇の訓練をします取り外しのできるマウスピース型の装置を補助的に使ったりすることもあります。

b)歯が著しく傾斜しているため噛み合わせが悪い場合に早めに対応することがあります。

c)早めに乳歯が脱落してしまったり先天的に乳歯が欠損している場合などに、保隙と言ってその隙間が閉じないように保っておく装置を使用することもあります。

 

②Ⅰ期治療(6〜12歳)

基本的には永久歯に生え変わり始める6歳から8歳頃に開始時期を検討することが多いです。

6歳臼歯が萌出し上の前歯が生えそろい矯正装置をつけられるようになる8歳から9歳ごろに開始することがほとんどです。

Ⅰ期治療開始後は1〜2年間ほど矯正装置を使いながら幅の狭い小さい顎を拡げたり、上あごと下あごの成長をコントロールし位置関係やバランスを整え骨格的なズレを改善します。

 

③Ⅱ期治療(12歳〜)

個々の歯にブラケットと呼ばれる装置をつけワイヤーを通すことで、それぞれの歯を動かし噛み合わせを整える治療です。

治療機関としては約2〜3年かかることが多いです。

 

【小児矯正はいつから?開始時期のタイミングを知る3つのポイント】

小児矯正の流れと治療期間【期間を短くする4つのコツお伝えします】

 

2)小児矯正の費用【診断から矯正治療終了後までの値段】

今回は当院での価格を参考に小児矯正に関する矯正費用の内訳をご説明します。

当院での小児矯正の基本的な治療費は、45万円+税で追加費用はかかりません。

以下がその内訳です。

  1. 初診カウンセリング費用 0円(無料)
  2. 検査・診断料 5万円+税
  3. 咬合誘導 5万円+税
  4. Ⅰ期治療基本料 40万円+税
  5. Ⅱ期治療・成人矯正治療基本料 (83万円〜110万円)−(Ⅰ期治療費40万円)=43万円〜70万円+税
  6. 調整費用 0円(基本料に含む):毎回の矯正治療に対しての処置費用
  7. 矯正装置費用 0円(基本料に含む):矯正器具を作製した場合の費用
  8. 保定装置費用 0円(基本料に含む)治療終了後、保定期間に使用するリテーナーなどの装置費用

 

【その他費用】

  1. 保定観察料 2000円+税/回:治療終了後、歯が後戻りしていないかの確認および装置の調整費用
  2. 歯科検診費用:歯肉炎や歯周炎(歯石除去)および虫歯の治療に関しては矯正治療とは別扱いとなるため、当院では一般歯科担当の歯科医師・歯科衛生士にて対応となります。(保険適応可)

 

・上記の中で、赤文字は1期治療からの小児矯正治療費として必要となる費用となります。

その中でも特に6. 調整費用、7. 矯正装置費用に関してはその都度かかってくる費用となるので、費用がかかる場合は注意が必要です。

当院ではトータルフィーシステム(材料費、調整費を含む)を導入しているため、これらも治療費(基本料)の中に含まれていますので安心して治療を受けていただくことができます。

 

【Ⅰ期治療以外に治療が必要とされる場合】

咬合誘導に関して

必要な場合はこちらから早めにご案内させていただきます。

時期としてはⅠ期治療に入る前ですので、小学校に入る前から治療を始めることもあります。

Ⅱ期治療に関して

理想的に歯を並べ緊密なかみ合わせを獲得するためには必要となることが多いです。

当院では、Ⅰ期治療からⅡ期治療に移行する患者さんは、Ⅱ期治療・成人矯正治療の費用から既にお支払いいただいているⅠ期治療の矯正費用を差し引きし、差額小児矯正後のⅡ期治療を受けていただけるようなシステムとなっております。

 

例)一般的なマルチブラケット装置でⅡ期治療・成人矯正治療に移行する場合

基本料の83万円+税からⅠ期治療でお支払いいただいた40万円+税を差し引きし、差額の43万円+税でⅡ期治療を行っていくこととなります。

 

3)まとめ

このように矯正治療の費用は非常に複雑です。

それは誰一人として同じ歯の並び、顎の形をしておらず、それぞれに合った矯正器具を使用し、それぞれに合った理想的な歯並びを獲得するために矯正治療を行うからです。

先程述べたような費用の内訳を少しでも理解していると、矯正の相談を受けられる際にもきっと役立つかと思います。

相談の前には、ぜひご確認の上ご相談くださいね。

 

監修者情報

2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業

2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了

2017年 日本矯正歯科学会認定医取得

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