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小児矯正はいつから?開始時期のタイミングを知る3つのポイント

もしお子様の矯正を考えているのであれば、小学生の低学年までに始める方がメリットが多いことがほとんどです。

しかし、実際にいつ始めれば良いか相談してもよくわからないというご両親も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、みなさんにもその時期の目安を知ってもらうため、

小児矯正のタイミングを知る3つのポイントをお伝えします。

少しでもタイミングに関する知識を持っておくと、ご相談される際にも役立ちますので、以下のポイントは必ずおさえておいてください。

【目次】

  1. 小児矯正はいつから?
  2. 開始時期のタイミングを知る3つのポイント
  3. 小児矯正をするメリットとデメリット
  4. 小児矯正の開始時期まとめ

1)小児矯正はいつから?

「普段から子どもの歯並びが気になる」

「お友達で矯正し始めた子がいて気になる」

このような思いを抱かれているご両親は、お子様が歯医者さんの検診を受けた際に矯正に関して質問をされることでしょう。

しかし、先生からすぐに具体的な時期に関して回答が得られないこともあります。

その理由は、小児矯正(1期治療)の開始時期のタイミングは人それぞれ異なるからです。小児矯正の最適な開始時期は年齢だけでなく、顎を含めた身体の成長の度合いなどを見ながら総合的に判断します。単純に歯並びだけを見てすぐに判断できるものではないということも知っておきましょう。

そのタイミングを見分けてもらうことは非常に重要ですし、注意深く経過を観察してもらう必要があります。

成長のペースはお子様によって異なりますので、開始時期を一概に年齢で決めるのは難しいのですが、一般的に6歳〜7歳頃を目安に一度ご相談されることをおすすめします。

次の項では、小児矯正のご相談するタイミングを知る3つのポイントを解説していきます。

 

2)開始時期のタイミングを知る3つのポイント

ポイント①

受け口(反対咬合)になっていないか確認する

そもそも受け口(反対咬合)とは、本来上の歯が下の歯を覆うように前方にきますが、上の歯よりも下の歯が前方になっている状態をさします。

受け口の傾向がある場合は、早い場合は4歳〜5歳ぐらいから矯正を始めるケースがあります。反対咬合のケースでは、早めの対応をしないと問題を解決できないことがあるからです。

奥歯でしっかり噛んでいるときに、このような歯並びになっている場合は早めに歯医者さんへご相談に行く方が良いでしょう。

 

ポイント②

6歳臼歯が萌出した/前歯が生え変わったか確認する

6歳〜7歳頃になると、6歳臼歯が萌出してきたり、前歯の乳歯が抜けて永久歯への生え変わりが起こってきます。こういった変化が小児矯正の開始時期の目安となります。

6歳臼歯とは、乳歯の奥に新しく歯茎の中から出てくる永久歯のことです。

また、この時期には上の歯、下の歯ともに前歯が4本ずつ乳歯から永久歯に生え変わります。大人の歯が生えてきて、より歯並びが気になることも多くなる時期でしょう。

 

ポイント③

成長の度合いを確認する

小児矯正は成長のピークの時期を予想しながらそれに合わせて治療を行なっていきます。

レントゲンなどで成長の度合いを判断することもできますが、身長や体重なども目安のひとつとなります。また、統計的に男の子よりも女の子の方が成長が早いため、歯の生え変わりや顎の成長も早いことが多いです。

たとえば「女の子で身長が周りの子よりも高い子」は最も成長のピークも早いため、矯正の始める時期も早くなるということが言えます。

 

以上の3つのポイントを中心に、小児矯正は様々な要素を考慮した上で開始時期のタイミングを決定します。

 

3)小児矯正をするメリットとデメリット

小児矯正をするにあたって、成人から矯正をする場合と比較して何が良いか、あるいは何が良くないかを知りたいという方も多いかと思います。

小児矯正のメリットとデメリットを簡単にまとめましたのでぜひ参考にしてください。

①メリット

  • 顎の正しい発育を促す
  • 骨格や筋肉のバランスを整える
  • 将来に虫歯・歯周病リスクを軽減
  • 矯正をするにあたり抜歯を回避できる可能性
  • 子供のうちに悪習癖を改善
  • 矯正をしながら虫歯の管理
  • 子供のうちから自分の歯にコンプレックスを持つことが防げる

②デメリット

  • 装置装着時は虫歯のリスクが高くなる
  • お子様本人、保護者の方のご協力が必要
  • 治療期間が長くなることがある

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4)小児矯正の開始時期まとめ

子供の頃から矯正をすることがどれほどメリットが多いかということがおわかりいただけましたか?

少しでもお悩みが改善されたようであれば幸いです。

矯正治療をするにあたっては、メリットとデメリットをよく理解した上でご家族でよく相談してみてください。

最終的に大事なことは、お子様とご両親がともに矯正治療をやりたいという思いが大切かと思います。

できれば歯がきれいに並んでいくのを、みんなで楽しみながら治療に取り組みたいですよね。

 

歯並びで困っている方は、早めに相談していただいて損することはありませんし、気軽にご相談されると良いでしょう。

 

監修者情報

2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業

2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了

2017年 日本矯正歯科学会認定医取得

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