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【動画付】ワイヤー矯正中の歯磨きの方法がわからない方へ

ワイヤー矯正を始めようとしている方から現在治療中の方まで必ず参考になる内容です。

ワイヤー矯正の治療中は、装置が複雑すぎてどこをどう磨けば良いかわからないという方が多いと思います。

固定式の装置の場合は取り外しができないため、ご自身の歯の虫歯のリスクが何倍にもなると言われています。装置を入れている場合の歯磨きの仕方をしっかり習得して、装置が外れるまできれいな歯を保ちましょう。

【目次】

  1. ワイヤー矯正中の歯磨きの方法がわからない方へ
  2. ワイヤー矯正中の清掃に用いる器具
  3. ワイヤー矯正中の清掃方法【動画解説】
  4. まとめ

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1.ワイヤー矯正中の歯磨きの方法がわからない方へ

『歯ブラシは装置に当てて磨いていいの?』

『どこまで力をかけていいの?』

『歯ブラシがすぐダメになってしまう』

『装置と歯の間の部分が全然磨けない』

このような疑問や心配事を抱えている方が多いでしょう。

まず、装置に歯ブラシが当たることは問題ありません。装置が外れてしまったらどうしよう。。。そんな不安もあるかと思いますが、適度なブラッシングの力で磨く分には装置が外れてしまうことは基本的にありません。普段歯を磨くのと同様で、歯と歯ブラシが軽く当たる程度で優しく磨いてみてください。

また、歯ブラシは早ければ半月〜1ヶ月程度でブラシの先が開いてきてしまいます。普段より新しい歯ブラシへの交換のペースは早くなりますので、こまめに交換をしてください。

 

ワイヤー矯正のような固定式の装置は取り外しができないため、ご家庭での歯磨きがとても大切になります。

せっかく歯を綺麗に並べるのに、矯正が終わる前に虫歯になってしまっては悲しいですよね。

固定式の装置を使用する予定のある方、使用している方は、こちらの記事を読んで十分に知識をつけて毎日の清掃を頑張りましょう!

 

2. ワイヤー矯正中の清掃に用いる器具

まずは、清掃のために欠かせないアイテムとして様々な清掃用具があります。

ワイヤー矯正中の方に実際に清掃に用いていただきたい器具を以下にご紹介します。

  1. 歯ブラシ
  2. ワンタフトブラシ
  3. 歯間ブラシ
  4. フロス、フロススレッダー
  5. 歯磨き粉
  6. 含嗽剤

ここでご紹介したもの全てを用意する必要はありませんが、ご自身にあった器具を見つけてみてください。

当院で使用しているものをご紹介していますが、もちろん同じ用途の商品であれば何でもかまいません。

それではこれらの器具を使って実際に行う清掃方法を学んでいきましょう。

 

3. ワイヤー矯正中の清掃方法

矯正装置の周りやワイヤーの下が磨きにくくなるため、毛先の入れ方がポイントとなります。

矯正治療でよく使うマルチブラケット装置での磨き方を写真入りで具体的にご紹介します。

他の固定式器具での磨き方にも応用できますのでご活用ください。

①ブラケット、ワイヤーの周りを磨く時は歯ブラシの毛先を斜め45度くらいの角度で差し込みましょう。「斜め上から」「斜め下から」「正面」の三方向から磨きます。この際、歯ブラシを大きく動かすのではなく、1歯ずつ細かく磨いていくのがポイントです。

②ワイヤーの下やブラケットの周りなどの細かい部分をワンタフトブラシで磨きます。歯ブラシと同じく毛先を斜め45度くらいの角度で差し込み、細かく動かして磨きましょう。隙間が狭くワンタフトブラシでも届かない部分は歯間ブラシを差し込み磨いても効果的です。歯間ブラシのサイズは隙間の大きさに合わせて選びましょう。


関連動画はこちら

(しげた歯科・矯正歯科公式Instagram)矯正中の歯ブラシの仕方【歯間ブラシ ワンタフトブラシ フロス編】

 

 

③少し難易度が上がりますが、フロスを行うことも良いでしょう。

ワイヤーが入っているため通常通りフロスを通すことは難しいですが、フロススレッダーを使用すれば可能です。フロスを通したフロススレッダーをワイヤーの上から下に通し引き出します。フロスがワイヤーの間を通ったら、フロスの両端を通常通り指に巻き付け、歯と歯の間にゆっくりとスライドさせながら歯の側面をこすり汚れを落としましょう。

関連動画

フロスの使い方 動画解説【公式Instagram】shigeta dental clinic

 

④歯磨きに合わせて含嗽剤(うがい薬)を使用しても良いでしょう。

殺菌効果のあるものやフッ素入りなど種類は様々ございますので、担当の衛生士さんにご自身に合ったものを紹介してもらうのが良いでしょう。また、フッ素入りの歯磨き粉を使うことも虫歯予防に効果的ですので、歯磨き粉の成分を確認して使用すると良いかと思います。

 

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4. まとめ

清掃方法をご覧になっていかがでしたか?

歯ブラシ以外の清掃用具に関しては少しハードルが高いかもしれませんが、ご自身の歯を守るためにはぜひ身につけていただきたい手法です。

特に寝る前は唾液の分泌が少なくなるため虫歯になりやすい、進行しやすい時間帯です。

これは矯正中に限ることではありませんが、寝る前の歯磨きが一番大切です。

学校やお仕事でお忙しい場合は、寝る前だけでも意識して磨くようにしていただけると、歯を虫歯から守ることができると思います。ぜひ意識してみてくださいね。

 

監修者情報

2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業

2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了

2017年 日本矯正歯科学会認定医取得

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