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小児矯正のマウスピース(プレオルソ )をご紹介

ここ最近、マウスピースでの矯正治療が普及しています。それは大人に限らず、子供の矯正においても同様です。

子供のマウスピース矯正として有名なプレオルソや、大人のマウスピース矯正でよく知られているものとしてはインビザラインなどが挙げられ、近年子供にも適応範囲が拡大してきました。

インビザラインも子供用のものが普及しつつありますが、まだインビザラインのみで子供の矯正を行うことは症例が限られるのが現状かと思います。

今回は、マウスピースの中でも従来より子供の矯正で使用されているプレオルソをご紹介していきたいと思います。

【目次】

  1. 小児矯正のマウスピース(プレオルソ )をご紹介
  2.  プレオルソ の目的と使用時期
  3.  プレオルソ による効果
  4.  まとめ

 

1. 小児矯正のマウスピース(プレオルソ )をご紹介

子供のマウスピース矯正の装置にも多くの種類があります。

当院では、プレオルソというマウスピースを使った治療を導入しています。

プレオルソはポリウレタン素材でやわらかく弾性のある上下一体型のマウスピース型矯正装置です。

使用方法はとても簡単で、お口の中に装置を入れ、舌をタングアッププレートにのせて装着完了です。使用時間は日中1時間以上と就寝時に使用してもらいます。

装置をつけた状態でしっかりとお口を閉じることが大切です。これによってお口の周りの筋肉のトレーニングとなり矯正の力が働きます。

また、装置をつけたまま唾を飲み込んだり、おしゃべりをしたりすることで舌のトレーニングになり、正しい食べ物の飲み込み方やしゃべり方も習得することができます。

装置の使用は最初違和感はありますが、基本的にすぐに慣れてきますし、痛みを感じることはほとんどありません。歯磨きなどは通常通りしていただき、マウスピースは専用の薬液で定期的に洗浄することが好ましいでしょう。

 

2. プレオルソ の目的と使用時期

お子様の矯正治療は大きく分けて1期治療と2期治療の二段階で行います。

1期治療はあごの骨が柔らかく成長段階であるお子さんに対して行う治療で、主にあごの成長をコントロールし綺麗な歯並びと良いかみ合わせを作っていくための土台づくりを目的としています。

子供のマウスピース矯正(プレオルソ )は1期治療のさらに前の段階の5〜7歳頃に行います。

プレオルソ は、機能的矯正装置と呼ばれるお口のまわりの筋肉を正しく使えるように導くことを目的とした装置です。

  • お口ポカン、口呼吸
  • 舌を前に突き出す癖がある
  • くちびるや前歯がうまく使えない
  • くちびるをすぼめることができない
  • 食べ物をうまく飲み込めない
  • 舌ったらずでうまく発音ができない

お子さんにこのようなお悩みをお持ちのお父さんお母さんはいらっしゃいませんか?

これらは、お口の周りの筋肉がうまく使えずバランスが悪い状態であることから生じています。

お口の周りには、舌や咀嚼筋(咬筋など)、口輪筋といった筋肉が存在します。「舌が歯列を外側に向かって押す力」と「唇や頰が歯列を内側に向かって押す力」のバランスが整っていると、歯列は正しい位置に並びます。

また、子供のマウスピース矯正では口腔周囲筋機能療法(Myofunctional Therapy:MFT)と呼ばれるお口の周りの筋肉のトレーニングを併用することが多いです。

マウスピースを使用することとMFTを併用することで、より高い効果が期待できるのです。

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3. プレオルソによる効果

これらお口の周りの筋肉の機能に対する重要性については、100年以上前から指摘されてきたことですが、近年は虫歯や歯肉炎が減少し保護者の方々の歯やお口に対する関心が高まったことで、より重要性が注目されるようになりました。

プレオルソ はお口の周りの筋肉のバランスを整えることでこれらを改善することができます。

効果は以下の通りです。

  • お口の周りの筋肉のトレーニングを促し、正しい顎の発育と歯並びに導くことができる。
  • 顎の正しい成長発育を促すことで、お顔全体のバランスが整いやすくなる。
  • 口呼吸から鼻呼吸となることで、風邪や口臭、虫歯の予防になる。
  • 正しい舌の位置を習得することで後戻りの予防につながる。
  • お口の中の環境を整えることで、将来的な矯正治療を楽に進められたり回避できたりする可能性がある。

また、あごの骨がやわらかい子供の間の治療であるため痛みを感じにくいなどのメリットも存在します。

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4. まとめ

近年脚光を浴びているマウスピース矯正。種類が多く我々も知識が追いつかないくらい新しいものがどんどん出てきています。それぞれいろんな特徴を持っていますので、しっかりと把握した上での使用が必要です。

子供のマウスピース矯正は、マウスピースの装着やお口の周りの筋肉のトレーニング(MFT)といった日々のお子さんの頑張りに治療結果が左右されます。

マウスピースを使用できなかったり、お口の周りの筋肉のトレーニングができなかったりすると、期待した効果が得られないため、お子さんまかせにするのではなく周りのご家族の方もサポートしてあげましょう。

 

監修者情報

2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業

2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了

2017年 日本矯正歯科学会認定医取得

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