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小児歯科コラム
歯医者で泣くのは大丈夫!子供が小児歯科好きになる方法
歯医者さんやお医者さんで子供が号泣してしまうシーンはよく見かけますよね?
また、ご自身のお子様でも同じような体験をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
小さな子供が歯医者さんで泣くことは決して悪いことではありません。
特に初めての場所であれば何をされるかわかりませんから、大人でも身構えるものです。
この記事では「歯医者さんで泣かなくなるためには何が必要か」に焦点を当て、わたしたちの経験を踏まえてステップごとに解説をしていきます。
【目次】
- 歯医者で泣くのは大丈夫!子供が小児歯科好きになる条件
- 早いうちから歯医者さんに通いましょう
- まとめ
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1)歯医者で泣くのは大丈夫!子供が小児歯科好きになる方法
小さいお子様が初めての歯医者さんに来て泣いてしまうのは当然の反応だと思います。
初めて来るところで初めて会う大人と接するわけですから、もちろん警戒してしまうでしょう。
ポイントは、なぜ泣いているかを考えること。また、泣かないようにするための工夫を知っておくことです。
歯医者さんを好きになってもらうポイントを以下にご紹介します。
①歯医者さんは怖くないところだと理解してもらう
普段から「歯を磨かないと歯医者さんに連れて行くよ」や「ちゃんとしないと歯を抜いてもらうよ」など、歯医者さんは怖いところ、歯を抜くところ、といった印象を与えるのは冗談でもやめましょう。また、歯医者さんで治療して痛かったといった話を子供の前でするのもできれば控えてください。
5〜6歳以下の子供が一度怖いと思ったものに対して、その恐怖心を取り除くのにはかなりの時間がかかります。
経験上、乳歯の歯の治療が実際に痛くて治療がうまくすすまないということは、よほどひどい虫歯でない限りありません。永久歯と比べて乳歯は痛みに対して鈍感です。
虫歯の治療ができないのは実際に痛いからではなく、ほとんどが何かに恐怖心を持っているためか、もしくは歯科に対してトラウマがある子です。
歯医者さんは虫歯がないか診てもらうところ、歯をきれいにしてもらえるところ、おもちゃで遊べるところなど良いイメージを持ってもらうことが大切です。
まずは、歯医者さんに行く前段階としてこのようなことに気をつけてみてください。
②子供に対して嘘をつかない
これは私たちも治療にあたって気をつけていることです。
例えば、「絶対痛くないよ」や「今日は虫歯の治療しないからね」など、子供のためを思ってそういった声をかけてしまいがちです。しかし、実際には治療の際に痛みを感じたり、だまして虫歯の治療をしたりするとびっくりして泣いてしまいます。
治療をする事実は必ず伝えるべきです。私たちは、「今からたくさんお水がでるけど、頑張って歯をきれいにしようね」などのポジティブな言葉を用いた声かけを心がけています。
「痛くない」などの言葉でも、恐怖心を抱いている子供にとっては怖いことを連想するワードになってしまうからです。
③治療ができたら褒めてあげましょう
頑張って治療ができたのであれば褒めてあげてください。
小さいご褒美をあげるのも良いかもしれませんね。
しかし、あまりに良いご褒美をあげるとご褒美がないとできなくなってしまいますので注意しましょう。
あくまで”自分で頑張って治療してもらう”のを応援してあげるというスタンスが大切です。
2)早いうちから歯医者さんに通いましょう
歯医者で泣くことは悪いことじゃないというお話をしましたが、当然泣かずに上手にできるのがご両親の願いですよね?
そのために有効な手段として、かなり早い時期から歯医者さんで検診を受けることがあげられます。虫歯ができる前から歯医者さんに通うことで、歯医者さんは怖くないところというイメージができあがります。
虫歯の治療をするまでには様々なステップが必要です。
- 歯医者さんに行く
- 歯医者さんの中に入る
- 診療室に入る
- 診療台に座る
- 歯に風をかけてみる
- お口の中で水を出してみる
- お口の中の水をバキュームで吸う
- お口を大きく開けつづける
- 治療器具の音を出してみる
- 虫歯を取る
- 詰め物をする
- 形を整える
大まかにステップをあげてもこれほどのステップが必要です。
実際に治療をするのは最後の3ステップだけです。
どこかの過程ですごく嫌なことが起きると、ひどい場合は最初のステップである歯医者さんに行くことすらできなくなってしまいます。
治療が必要でない時期から歯医者さんに通うことで、このような治療前の多くのステップを練習し、事前に身につけることができます。無理なく時間をかけながらステップアップしていけるため、負担なく歯医者さんに慣れていくことができるのです。
そのため、もし虫歯の治療が必要になってしまったときでもスムーズに治療に進むことができるので安心です。
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3)まとめ
虫歯がない時期から歯医者さんに通う目的として、フッ素塗布であったり虫歯の早期発見があります。
この二つももちろん重要ですが、私たちは虫歯の治療が必要になったときにスムーズに治療できるかどうかはすごく大切だと考えています。
虫歯だけでなく、突然外傷を負ってしまって治療が必要になることもあります。そういった事態にも同時に備えることができるというわけです。
歯を強くすることも大切ですが、このようなステップを踏んで成長を見守ることも歯科医院の役割と考えています。
泣いてしまっても私たちは全く気にすることはありませんので、遠慮せず歯医者さんに連れて行ってあげてくださいね。
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