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子どもの矯正歯科コラム
子供のマウスピース矯正の効果は?【6〜8歳までに絶対に知ってほしいこと】

『子供の矯正治療を考えているけど、治療の方法がたくさんあってわからない』
『今マウスピース矯正が流行っているけど、本当に大丈夫なの?』
このような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。年長さんあるいは小学校にあがって歯が抜ける時期になると歯並びの話題も多くなりますよね。
大人でもワイヤー矯正とマウスピース矯正の選択肢があるように、子供の矯正治療(主に小学生までの期間)でもいろんな装置がありそれぞれのメリットやデメリットがあります。
今回は子供のマウスピース矯正にスポットを当てて解説していきます。
マウスピースの種類やそれぞれの使用方法や特徴、そしてマウスピース以外の装置との違いをご紹介します。
【目次】
- 子供のマウスピース矯正の効果は?【6〜8歳までに必見】
- マウスピースの種類と特徴
- インビザラインファーストの使用方法
- マウスピース以外の装置との違い
- まとめ
1.子供のマウスピース矯正の効果は?【6〜8歳までに絶対に知ってほしいこと】

子ども向けマウスピース矯正の主な効果は
①あごの発達を促す
②口の周りの筋肉のバランスを整える
の二つです。
この二つを改善、正常にすることによって歯並びが安定し良くなります。
これはマウスピースに限らず小児矯正治療全てに共通することですが、近年では”透明のマウスピース”によってこの二つを改善する治療方法が注目されています。
マウスピースの治療開始時期は装置により異なりますが、早ければ3歳前後から始めることもあります。ですから、乳歯が生えてきたころから歯医者さんに検診に行っておくことで、最適な矯正治療時期を逃さないようにしておくことも重要です。歯並びが気になる場合は、6〜8歳頃までには定期的に検診を受けたり矯正のご相談を始めておくと良いでしょう。
マウスピースといっても種類がたくさんあります。実際にどのような装置があるのか解説していきましょう。
【関連記事】小児矯正は意味ない!?やらなきゃよかった(具体例を紹介)
2.マウスピースの種類と特徴
小児期に使用する矯正用マウスピース装置をいくつかご紹介します。
役割別に3つに分類してご紹介します。
①ムーシールド

主に就寝時に使用する装置です。
受け口の治療に使用され、3歳ごろから使用できます。
早期の受け口改善を促すことができる装置で、
- 口呼吸の改善
- 顎の位置の改善
- 舌と口唇のバランス改善
といった効果があります。
②プレオルソ/マイオブレイス/T4K
②〜④の装置は主に就寝前と就寝時に使用する装置で、役割は似ている装置です。
多少違いはありますがおよそ4歳〜10歳前後で使用されることが多いでしょう。
ガタガタや出っ歯、受け口など様々な状況に対して使用できます。
この装置も原理としては舌やお口の周りの筋肉のバランスを整え、顎の位置を正常な位置にもっていくことが主な役割です。
それぞれ素材の違いがあり、先生の好みや年齢に合わせて使用します。
③インビザラインファースト

大人のマウスピース矯正に一番近い装置です。
歯列の拡大も行うことができ、
-
永久歯の萌出するスペースを作る
-
歯並びを整える
-
オーダーメイドのマウスピースを作製する
といった特徴があります。
今までのワイヤーや金属の装置で行っていたことと同じようなことがマウスピースで行うことができる装置です。
3.インビザラインファーストの使用方法

特に近年シェアも増えている印象があるのがインビザラインファースト。
歯列矯正に詳しい方は、インビザラインという言葉をご存知かと思います。インビザラインとは、マウスピースの中でもインビザライン社という会社が作製している世界no.1シェアを誇るマウスピース装置のことです。
このインビザライン社が小児用として開発したのがインビザラインファーストです。海外では既にかなり一般的なものとして矯正治療で使用されています。
では、どのような特徴があるのでしょうか?
この小児用マウスピースならではのメリット・デメリットをご紹介します。
【メリット】
- 目立たない
- 食事が快適
- 金属がなくメタルフリーで安心
- 衛生的
【デメリット】
- 1日20時間〜22時間の装着が必須
- 紛失する恐れがある
- 破損や変形の恐れがある
- 乳歯が生え変わるときに適合不良が起きる
- 適応が限られ治りきらないことがある
金属を使用しないですしやわらかいシリコン状の素材のため装着感も良く、なんといっても”取り外し” が可能なため非常に快適な装置といえます。
一方で20時間以上の装着は大人でも結構大変で、こどもがきちんと装着しているかをご両親が管理しなくてはいけない点は以外と難しさを覚えるかもしれません。
やはり見た目や素材感からマウスピースの使用を希望する保護者の方も増えています。また、本人も小学生にもなると見た目を気にする場合がございます。ただし、見た目だけで判断せず、それぞれの特徴をしっかり知った上で矯正装置は選択するようにしましょう。
4.マウスピース以外の装置との違い
マウスピース以外の装置は主に金属を用いた装置であることが多く、従来より使用されている装置です。そのため、使用されてきた症例数も多く、信頼性や確実性のある装置として使用されることがあります。
マウスピース以外の装置を簡単にご紹介します。
【取り外し式】
拡大床・・・歯列を外側に拡げ、永久歯の萌出するスペースを作る

バイオネーター・・・主に上と下の顎の位置関係を改善し、噛み合わせを良くする装置

【固定式】
急速拡大装置・・・拡大床と似た目的があり、歯列を拡げることで永久歯の萌出する場所を作る
ブラケット装置・・・いわゆるワイヤー矯正に使用する装置
これらの装置のメリットとデメリットをまとめると
【メリット】
固定式の場合は常に効果を期待できる
取り外し式の場合でも時間が限られているため負担が少ない
短期間で効果が出る
【デメリット】
固定式は清掃が難しい
慣れが必要
痛みなどがあるとき通院が必要
これらの装置は金属とプラスチックに近い材料を組み合わせて作製したものがほとんどです。特に金属部分はフィットすれば効果が強く出る一方、痛みの原因にもなりやすいところです。
今までの治療実績が多く適切に効果を得ることができるため、治療を最短で進めることが可能です。また、いくつか装置を組み合わせることで難しい歯並びも確実に治すことができるため信頼感や安心感があると言えるでしょう。
5.まとめ
それぞれの装置に特徴があり、良い面も悪い面も持ち合わせています。そのため先生によって使用する装置も様々ですし、どの方法が絶対的に良いというものはありません。
保護者の方のお気持ちとしては、自分の子も矯正治療がうまく進むかどうかとても不安かと思います。
年齢や歯並び、性格や生活スタイルによって最適な装置は必ず異なります。いくつかの中からその子に合った治療方法をしっかりと説明し、選択してくれる先生のもとで矯正治療をすることが一番オススメです。
全ての治療において言えることですが、特に矯正治療は歯科医院選び、先生選びが大切です。真剣に向き合ってくれる信頼できる先生をぜひ見つけてくださいね。
監修者情報

兵庫県尼崎市の歯医者
しげた歯科・矯正歯科
矯正医:重田 南
2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業
2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了
2017年 日本矯正歯科学会認定医取得


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