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口ゴボの治し方は?【横顔美人になる方法】

『自分の顔を写真で見たときに口元が出てるのが気になる』

『笑うときについ口元を手で隠してしまう』

写真や動画を撮影するのが当たり前になった今では、こういった悩みを抱えている方は増加しているのではないでしょうか?

横から見たときに口元が盛り上がっているように見える状態を口ゴボと言います。では、何が原因でどうすれば治るのでしょうか?

今回の記事では、口元が気になる方へ向けて口ゴボの原因や治し方について詳しく解説していきます。

【目次】

  1. 口ゴボの治し方は?【横顔美人になる方法】
  2. 口ゴボの原因
  3. 詳しい治療方法
  4. まとめ

 

1.口ゴボの治し方は?【横顔美人になる方法】

横顔美人の目安になるものとしてEライン(esthetic line)という基準があります。

Eラインとは、横から顔を見た時に鼻先と顎先を結んだラインのことで、このライン上かやや内側に唇があると見た目がキレイとされています。

口ゴボを治す方法はいくつかありますが、症状の程度や原因により最適な治療方法は異なります。

主な治療方法としては、以下の4つが挙げられます。

  1. マウスピース矯正
  2. ワイヤー矯正
  3. セラミック矯正
  4. セットバック整形

このように口ゴボの治療は矯正治療や整形手術となりますので、矯正歯科や審美歯科にご相談されると良いでしょう。

それぞれの詳しい治療方法は『3.詳しい治療方法』にてご紹介します。

 

【口ゴボを放っておくと……】

見た目が悪い

思いっきり笑えない、笑うときについ口元を気にしてしまうといったことが癖になり、自然な笑顔が作れないようになってしまうことも

虫歯や歯周病になりやすい

歯並びが悪いと歯磨きが難しく、虫歯や歯周病のリスクが上昇します

咀嚼がうまくできない

うまく噛み合わせができていない状態では咀嚼能力が低下していまします。また、噛む力が全ての歯に分散していないと負担をしている歯の寿命が著しく低下してしまいます。

 

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2.口ゴボの原因

いわゆる出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)、あるいは上下ともに出ている(上下顎前突)場合のことを総じて口ゴボの状態と言われています。

口ゴボは歯の並び方に大きく影響を受けるため、歯や歯を支えている顎の骨が原因となっていることがほとんどです。

その中でも生まれながらの原因と生まれてからの原因の二つに大きく分けられます。

 

①先天的な原因(生まれ持った要因)

  • 歯の大きさ
  • 顎の骨の大きさ・形

これらのバランスが崩れることで歯列不正が生じます。例えば、上顎の大きさに対して生えてくる歯が大きい場合は、歯がおさまりきらずに出っ歯になります。

また、顎の骨が小さいと一見キレイな歯並びでも口元が出ているように見えることがあります。

このようなケースでは何が原因になっているかを検査した上で、歯を後ろに下げたり抜歯をしたりすることで横顔のバランスを整える治療がオススメです。

 

②後天的な要因(生まれてからの要因)

  • 舌癖(舌を出してしまう癖など)
  • 指しゃぶり
  • 咬唇癖(唇を咬む癖)
  • 口呼吸
  • 偏食

このような様々な原因で歯の傾きや萌出する位置に異常が生じることがあります。

こういったケースでは、悪習癖を改善するトレーニングを行ないながら並行して口ゴボを改善する治療をすすめていく必要があります。

 

③鼻の高さや顎先の骨の形態

この場合は歯が原因ではないことが多いです。

歯並びは問題ないがそれでもEラインが気になるようであれば、美容整形などにより審美性を高めることができるかもしれません。

3.詳しい治療方法

①マウスピース矯正

透明なマウスピース型の装置を使用して歯並びを改善する矯正治療法です。

(特徴)

  • 目立ちにくい
  • 取り外し可能
  • 衛生的
  • 食事以外は基本的に装着が必要(1日20時間以上)

審美性を気にする方や最新の矯正治療で治したいという方には向いている治療でしょう。

ただしマウスピース矯正は、口ゴボの程度が強く歯を動かす量が多い場合などは歯科医院によってあまりオススメされないことがあるかもしれません。

近年ではかなり適応症例が拡大していますが、難症例においては実績が少ないというのが現状です。

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②ワイヤー矯正

歯に金属やセラミックのブラケット(留め具)を取り付け、それにワイヤーを通して歯に力をかけることで歯並びを改善する治療方法です。

(特徴)

  • 信頼性
  • 持続的な矯正力
  • 目立たないブラケットも選択可
  • 歯磨きがしにく
  • 違和感が強い

ワイヤー矯正治療は歴史が長く様々な症例に対して用いられてきているため、あらゆる症例に対応できます。そのため信頼性の高い従来の治療方法を選択したいという方には向いている治療方法といえます。

ワイヤー矯正にしたいけど見た目が気になるという方は、歯の裏側に装置をつける(リンガル矯正)方法もあります。

どちらにせよ、ワイヤー矯正は清掃性が悪くなるため日頃の手入れが必要となります。ただし歯科衛生士さんの指導を受けながらしっかりコントロールしてあげれば心配はいりませんのでご安心ください。当院でワイヤー矯正治療されている方も矯正が原因で虫歯になる方はほとんどいらっしゃいません。


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③セラミック治療

セラミッククラウンと呼ぼれる被せ物を用いることで歯の形や傾きを矯正する治療方法です。

(特徴)

  • 歯の色も同時に改善できる
  • 治療期間が短い
  • 歯を削る必要がある
  • 適応範囲が狭い

セラミック治療は短期間でキレイになることと、歯の色を自由に選択できます。

前歯の傾きや形、色も気になる方にはオススメの治療方法です。

 

④セットバック治療

セットバック治療とは、前から数えて4番目の歯を抜歯してそのスペースの骨を切除し、前歯を後方に移動する手術のことです。

術後に一部矯正治療やセラミック治療も併用が必要となります。

主に審美歯科専門でされている歯科医院などで治療を受けることができます。

 

4.まとめ

口ゴボでお悩みの方は、どの治療方法が良いかわからず治療に踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

また、『どうせ治らないし…』『手術が怖くてそこまでは…』という方も多いでしょう。

手術を選択する方法もありますが、矯正歯科では手術なしの歯列矯正のみで口ゴボを改善できるプランもご提供できるかと思います。

最近では虫歯にならないように定期検診、虫歯にならないように矯正治療という患者様が多数を占める時代になりました。この先、歯並びが悪い人は益々減少していく傾向にあると思います。

もちろん口ゴボの程度にもよりますが必ず解決策はあります。お子様がいらっしゃる方でも矯正治療を始められる方は近年では年々増加しています。まずはお近くの歯医者さんに相談をしてみましょう。

 

監修者情報

2011年 徳島大学歯学部歯学科卒業

2016年 徳島大学大学院 口腔顎顔面矯正学分野 博士課程修了

2017年 日本矯正歯科学会認定医取得

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